錬金術は、大きく分けて古代ギリシアの錬金術 と中国の錬丹術の2つがあります。
古代ギリシアの錬金術は、アレクサンドリアで発達しました。
その中でもヘルメス・トリスメギストスは、賢者の石を手にした唯一の人物として考えられてました。
これがイスラム世界に伝わり、イスラム錬金術となりました。
西洋へ最初に錬金術が伝わったのは、チェスターのロバートにより、『Morienus(モリエヌス)』を『錬金術の構成の書』としてアラビア語からラテン語に翻訳されたときとされています。
このアラビア語文献の翻訳により、錬金術がヨーロッパに伝えられました。
十字軍以降、イスラム世界の文献が翻訳されてヨーロッパに伝わり、中世以降盛んに研究されました。
ギリシア語 "khuma"(英語"fluid":流体)を語源とするアラブ語の "al-kimiya"
がラテン語に "alchimie" として翻訳されました。
これが英語では "alchemy" となりました。
現代の化学 "Chemistry" は "Alchemy"(錬金術)から生まれた言葉です。
khuma(ギリシア語)→al-kimiya(アラブ語)→alchimie(ラテン語)→alchemy(英語)
※アラブ語 al: 英語の冠詞"the"に相当, kimiya: ギリシア語"khuma"
錬金術で作り出す行為を指します。この接尾語"ize"は錬金術師の"Alchemist"の
"ist"(「役」をになう人)と同じようにラテン語由来の"Alchemy"につくものです。
ハガレンっぽく英語の錬金術師として書くならば:
錬金術師によって作られる人工生命体です。
錬金術師のパラケルスス(1493-1541)が初めて創造に成功したといわれています。
パラケルススの著書「物性について」にホムンクルスのことが詳しく書かれています。
ゲーテの『ファウスト』第二部第二幕にもホムンクルスのお話があります。
鉛などの卑金属を金に変える際の触媒。
人間に永遠の生命を与えるエリクサー(霊薬)。
錬金術の用語です。 Azoth(アゾート、アゾット、アゾト)は、 始まりを意味するラテン語アルファベットのAに、 同じくラテン語のz、 ギリシア文字のo(オーメガ)、 ヘブライ文字のth(サーウ、タヴ) を合成した語で、「始まりであり終わりである」(cf.阿吽)という意味としました。
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インドの錬金術、ギリシャの錬金術、中国の錬金術、イスラムの錬金術が別々の項目として立てられています。
※全部英語です。
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